書評

クズ道

クズ道

この本読んでみて!と本屋さんで呼ばれた気がしました。一度は素通りしたものの、もう一度戻って手に取りました。正直魅力は感じられなかったのですが、本からの「買って買って」アピール圧がすごくて、購入。これが、読んでみたらとんでもない内容でした。

クズ道/スパローズ・大和一孝

  • 出版社 : KADOKAWA (2021/3/2)
  • 発売日 : 2021/3/2


あなたは、Dカーネギーの「人を動かす」を読んだことがありますか?世界的にロングセラーとなっている、自己啓発書の原点となった不朽の名著です。”人の動かし方”の実例を様々な角度から取り上げられています。
クズ道も、この不朽の名著「人を動かす」と同じ内容が書いてあるといっても過言ではない、と思いました。ただし、それは第一部のみですが、、、

人間関係をうまくいかせ、人望を得るテクニックはそこのページだけ切り取って常にお守りにしておきたいほど。(リッツカールトンの”クレド”のように。。。)
相手が気持ちよくなり、自分もノンストレス。そして何より相手からのご褒美つき。(ごちそうしてもらったり、モテたり、信頼まで得られる!)これがまた「脱マジメ」テクニックときた。
内容はマジメ風。クズ道とは感じられず、これなら簡単に出来る気がしてくる。クズらしくほくそ笑みながら。。。
ぜひ第一部は何度も何度も読んで体に沁みつけ、テクニック化してもらいたい。そうすれば世の中もっと平和でみんなのストレスがなくなる、ハッピーライフが待っていそうだ。

問題?は第二部。一気に様子が変わってくる。第一部の余韻に浸ったまま読み進めていては危険だ。「いつになったら、世界的ロングセラー、不朽の名著の続きが読めるの??」って思ってしまうあなた、それは期待してはいけません。
第二部は全く世界が違う。クズ道に一歩入りましたよ。進んでいくうちにさらに深いクズ道が登場し、もっとすすむとさらにさらに地獄のクズ道が、、、脱出ゲームはいつゴールできるのか?クズ道一直線は呼吸困難になります。あー、これが自分の現実ではなくて本当によかった!!ってみんな思うはず。あ、私はクズ道一つ経験していますが、、、
そして、スパローズ 大和一孝は何者なんだ?とますます彼の魅力?クズさにあなたはもう抜け出せないかも。。。

この本を持ち歩いて、みんなで集まったときの「おかず」にすれば、盛り上がること間違いないです!