書評

40歳をすぎたら三日坊主でいい。

40歳をすぎたら三日坊主でいい

仕事では芽が出なくても、人生のどこかで芽が出ればいい。とにかく何でもやってみて、それから考えよう。
40歳。まだまだ体力はあるような、若者に分類される年代のような。いや、もう遅いのか?この先の人生どうなるの?レールのない時代になった今、全力で脱力系の生き方をしよう。

==========================
40歳をすぎたら三日坊主でいい。/成毛眞

  • 出版社 : PHP研究所 
  • 発売日 : 2013/6/13

今40歳の人が学生だった時代はバブルが崩壊した頃で、親は”年功序列の終身雇用”。自分たちは就職難でした。親を見て「良い会社に入ったら定年まで安泰」なんてものは早々に諦めざるを得なくなる情勢になり、「貯金の利息で生活」なんてのももはや存在していたのが噓のよう。そして、定年がどんどん延びていく。いつになったら親のように「年金だけで悠々自適生活できるのか」とも全く思えず、まあ、毎日がしんどい40歳です。

いまさら団塊の世代を見習っても得ることは少ない。若者の方がよほど地に足の着いた生活を送っている。40代は人生を軌道修正できる最後のチャンスでもあるのだ。
自分で答えを探して、見つける。それは社会から押し付けられた豊かさではなく、自分なりの豊かさを見つける旅でもある。

頭を軽くするためには好奇心を磨け。感動というのは想定外の体験をしたときに生まれるもの。
仕事もほどほどに。あらかじめ決められた就業時間内に、与えられた仕事を最低限こなす。”脱・社畜”だ。
記憶力よりも忘れる力が必要。
尊敬はさせるものではない。尊敬されるもの。
自分のやりたいことをやり、それがはたから見ても楽しそうであれば、自然と尊敬は集まる。
趣味は人生で後回しにすべきものではない。最優先させるべき重要課題である。

3日坊主でダラダラと生きて良いのだと、ちょっと「楽ちん欲」で読んでみたけど、そんなに甘い内容ではなく、でも厳しすぎる圧力もない(現実に起きている事実を並べたてられている個所は非常に厳しいが)要は、今から好きなことにのめり込んで人生を楽しもうと、40歳を応援してくれているメッセージにも捉えられる。
人生も仕事も「中間地帯」で上からと下からとギュッとプレッシャーがかかる年代、もっと脱力しても良いよ。日本人は真面目すぎるから。

ちなみに、私のアイコンはこの本を持っています。3日坊主で40歳をゆるく楽しく生きていきますよ~という脱力系生き方目指しています。