やりたいことして、食べていく
才能がなくても楽しく稼げる
バーンっと目に飛び込んでくるタイトルが刺激的で、3時間で読破の1冊
労働2.0: やりたいことして、食べていく/中田敦彦
- 出版社 : PHP研究所 (2019/3/16)
- 発売日 : 2019/3/16
働くとは何か。稼ぐとは何か。自分の可能性はどこにあるか、どのように見つけるのか。。。
仕事とは人に役立つ暇つぶし
ここをまず抑えればすべてOKな気になってしまう。もう全部読んだも同じ。この一言に仕事に対する重要性が凝縮されているといっても過言ではない。
どのくらいお金を出せば人が動いてもらえるか、他の人と違うところはすべて才能。頼み方ひとつで人の才能を見落とすこともあれば、引き出すことも出来る。才能や能力はピンポイント。
能力とは「不足」から開花する。
自分の好きなことや経歴を3つ掛け合わせて、自分にしかできないことを考えてみる。
「労働」とは本来、多くの人が思っているよりも自由で柔軟性に富んだもの。複数の人々の才能とアイデアが有機的に離合集散を繰り返す、エキサイティングな営みである。
すべての仕事は「やりたい人」と「出来る人」の掛け合わせである。「やりたい人」と同じレベルのエネルギーは「出来る人」にはない。
企業は、労働力レベルが上の2割には「いかに辞めさせずにおくか」を考え、下の2割には「いかにうまいこと去ってもらうか」を考える。
適材適所の前に個々の能力を精緻に分析する。
何をやりたいのか、随時意思を確かめる。
最初から完璧を目指さなくてもいい。徐々にアップデートしてゴールを目指す。
商品の質はストーリーでカバーできる。
一番の収穫だったのが、記憶の定着力。
人は情報を認識した20分後に42%、1時間後に56%、1日後には67%忘れる。
人材育成にあたり、教えた内容がどのくらい記憶に残るのか。データとしてこちら側が認識していれば、なんども教える必要があることがわかる。20分後にまずは振り返りを行い、翌日にも再び振り返りを行う。この繰り返しを行うことによって、「教えたのになんで覚えていないの?」というストレスを抱えずに済む。相手側も何度も質問OKと分かれば安心して聞くことができる。
読書は欲しかった情報以外にも、こうやって「棚ぼた」的な情報が入るのも嬉しい。
堀江貴文、西野亮廣、そして中田敦彦。ビジネスのバイブル本である。