書評

パン屋ではおにぎりを売れ

パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法

パン屋さんでおにぎりを売れ!って強烈なメッセージ。
こういう真逆の発想に人は惹きつけられてつい手に取ってしまうんだろうな。
なになに??なんだろう???答えが知りたくなるな~

柔軟な考えの持ち主だったら、このタイトルから何を想像する?

パン屋ではおにぎりを売れ/柿内尚文

出版社 ‏ : ‎ かんき出版
発売日 ‏ : ‎ 2020/6/24

考えるという技術を効率よく学ぶことによって、もっと人生を楽に生きられるらしい。
考えるという行為にはとんでもない突破力がある!
そして、「考える」には方程式がある。
「考える技術」によって脳はバージョンアップする!

とんでもない突破力?
何を突破するの?
脳のバージョンアップってなんぞや?

考える技術の効能

・難問にぶつかっても乗り越える「策」が持てる
・感情や情報に惑わされず、冷静な視点を持つ事ができる
・落ち込みにくくなる。物事に対してポジティブになれる
・嫌いな人のいいところが見つかる
・自分を信じることができるようになる

私はどうしても感情が先に出てきてしまい、解決策よりも「悔しい」「辛い」「なんでこうなるの?」というグチグチした気持ちで脳内を占めてしまう。
で、ずっとこのモヤモヤ状態を引きずって毎日嫌な気持ちで過ごす。
冷静に、論理的に淡々と解決していく人がうらやましいって思う。

でも、「考える技術」を身につければもう、感情に惑わされることがなくなる!
感情や情報に惑わされず、冷静な視点を持って、落ち込まずに嫌いな人のいいところも見つける効果、期待したい。

論理ではなく、直感や思いなど、非論理的なところからはじめる思考法は、先が見えないままの時代を生きていくうえで、より求められている。

これからは非論理的思考力だ!!
論理的なものから生まれるものなんて、もう世の中たくさん溢れている。
当たり前の発想を求めている人なんてもう少ない。
だから生きづらいんだよね。。。

ところで、非論理的思考から生まれた大ヒット作品の例は

ガリガリ君コーンポタージュ味

アイス+コーンポタージュスープの組み合わせなんて、論理的では絶対に生まれてこない。
だって、アイスは甘いものだし、コーンポタージュスープは温かくて塩味。

この、まさに「意味わからないよ!!」的な発想から生まれるものが「考える技術」。

人は正しいことだけでなく、面白い、楽しい、つまり「遊び心があるもの」に惹きつけられる。
子どもの成績を上げたければ、勉強を面白くする。
ダイエットが続かなければ、楽しく痩せるための工夫をする。
「考える」ときには「遊び心」も加える。

遊び感覚の時って、アイデアがどんどん沸いてきたりする。
こうしたら楽しいよね、あーしたら面白いよね、って。
これが、真面目な会議の中だと極端に教科書的なアイデアしか思い浮かばないもので。。。

あとは、頭の中にインプットがない状態で考え始めてもそもそも答えは出ないものだから、きちんとここは、ルールにのっとってみよう。

考える技術でアイデアを生み出すためには、3つの大切なルールがある。

①ゴールを決める
②インプットして現状を整理する
③考える=「考えを広げる+考えを深める」

悩んでいる時間は、人生の時間を奪っていく。
悩みは、不安という感情に支配され、頭の中がモヤモヤした状態。
なので、ゴールを設定すれば、悩みの半分は解決したようなもの。
人間の心にある普遍性、本音を考えながら情報を整理する。
多くの人に共通する人間の本音・・・面倒が嫌い、楽なことが好きなど。。。

考える技術の効能をしっかり頭に叩き込んでから
3つのルールに従ってアイデアを生み出していく。。。
ルールは論理的。だけれども、頭の中は非論理的に。
真面目の中にも遊び心を、というか、もうほとんどふざけながらでいいんじゃない?
ふざけながら、楽しみながら。
人って結局、楽しくて面白いことが大好きなんだから。
真面目過ぎて笑う要素が一つもないものには、人は魅力に感じないのです。

モテない男子高校生が女友達をたくさん作る方法

など、読んでても楽しかったから、実践はもっと楽しいでしょうね。

こうやって楽しみながら「無理そうに思えること」をやってみるって、ワクワクしか感じなさそう。
世の中もっとワクワクに溢れれば、楽しい事しかない人生になるのにな。

そして、思いも浮かばない斬新なアイデアが生まれてきたときの嬉しさ、どんな気持ちになるのか味わってみたいものです。