書評

自分で「始めた」女たち

自分で「始めた」女たち

新しい人生の扉へようこそ!

私も新しい人生の扉を開きました。不安と恐怖が90%。でも、新しい扉の先にあるものを手にしたい。だから勇気を出して扉に手を掛けました。
先にこの本に出会ってたら、不安と恐怖の割合が50%に減っていたかもしれません。
これから新しい扉を開けようと思っている人へ。。。

「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション本です。

自分で「始めた」女たち/グレース・ポニー

    • 出版社 : 海と月社 
    • 発売日 : 2019/5/16

私は2018年に離婚しています。
現在娘とは同じ家に住みながら、家事はそれぞれで行い、シェアハウスのような生活をしています。家賃も折半。
息子は海外留学中なので、ほぼ独立したようなものです。

というわけで、母子3人はそれぞれ独立した生活をしています。
お互いを尊重し、お互い干渉はせず、しかし必要なときはコミュニケーションを取っており、快適な毎日を過ごしています。

一応、自立した女性と、かっこよく言っておきます。

誰にも依存することなく、自分の給料で生活を成り立たせるという人生は、離婚した2018年が初めての経験でした。
結婚する24歳までは、実家暮らし。生活費として両親には1万円しか渡しておらず、洗濯、料理もほとんど母親任せ。会社員として働いてはいても、経済的自立とは程遠い、実家頼りの生活です。

結婚してからは、夫の自営業を手伝いはしていたのですが、ほぼ専業主婦状態。何度かの離婚危機がありましたが、その時は自立する能力が全くなく、これまた実家に頼って生活する選択肢しか思い浮かばなかったですね。
子どもがまだ小さいという理由で。

なので、自立する希望はあっても、実際は、となると、かなりハードルが高く、「だったら我慢して今のままの生活でいいや」と。。。

女性の自立は難しい。

と自分で自分に言い訳をしていたんだと思います。

実際に離婚して自立しないとどうにもならない事態に直面したときの心境は、「足元がすくむ」思いでした。
不安ばかり。
当然自信なんて存在しません。
でも、どうしても自立しないと前には進めないので、やるしかないのです。
生まれたばかりの小鹿が足をプルプルさせながら、立ち上がる、そういうイメージでしたね。

とにかく、自立出来た時の生活をイメージしました。

どんな毎日が待っているんだろう?どういう家に住んで、家具は何を買おうか。母子生活の楽しさをとにかく想像しまくりました。
そうしたら、楽しい事しか待っていないのです。
自立へ向けての一歩一歩、進んでいるのかよく分からない毎日で落ち込んだときは、叶えた時の気持ちを思い出すように精神を集中させました。

自分で「始めた」女たち。

あらゆるジャンルの職業に就いている112人の女性の生きざま。
ひとりひとりとても輝いていてお洒落で、写真集のように見ても楽しめます。
でも、彼女たちにも当然悩みや葛藤なしでは語れない物語がたくさんあります。
子どもの頃の夢、成功とは?ミスから学んで成功につながったこと、夜眠れなくなるような不安や悩み、自分らしく好きなことをしようと、奮い立たせてくれる座右の銘、などなど。。。

そこには私たちと変わらない悩みを抱えていたりしています。素晴らしい世界に足を踏み入れた女性も、私たちと同じ部分を持ち合わせていて、そこからさらに一歩一歩進んでいって今がある。

私の自立物語なんて大したことないって、当時この本に出会っていたら、そう思ったかもしれません。
人生に正解なし。
その通りです。
正解がないからこそ、もがき苦しみ、でも楽しさや幸せ、充実感も得られる。
そうやって人は成長していくのですね。