書評

子育てはもう卒業します

子育てはもう卒業します

子育て卒業しました

長女の子育て卒業は学生終了したとき。

学生生活支えてくれてありがとう。学費のためにずっと貯金してくれてありがとう。やりたいことをやらせてくれて、応援してくれてありがとう。おかげで学生生活何不自由なく楽しめました。

娘からのメッセージに涙し、あ~、大人になったんだな、役目終わったな。としみじみしました。

そして長男の子育て卒業は2020年12月27日。
コロナの影響で海外の大学へ足止めが続いていましたが、やっと出国。

快く送り出してくれてありがとう。反対する親が多い中、やりたい気持ちを優先して好きなことを経験させてくれてありがとう。学費を出してくれてありがとう。お仕事忙しいのに頑張ってくれてありがとう。次会うときは少し立派になってるとよいけどな。

号泣し、子育て終了を実感しました。

娘20年間、息子18年間の子育て中に

お母さんもうやめる!!と宣言したことがあります。
娘が覚えていました。

息子が冷蔵庫に牛乳を入れようとしたら、背が足りなくて牛乳自分の頭にかけちゃったそうで、、、(可愛い)
それを見て謎に私がぶち切れ!(ひどい)
「もうお母さんやめるから」と宣言し、部屋にこもったそうです。
娘が床と息子を拭いてくれて(優しすぎる)
私に「お母さん、きれいに拭いたよ」と言ったのに
「お母さんはこの家にはいません」(最悪だ!!)

子育て中の精神状態って無我夢中。自分の思い通りにはならないもどかしさ。片づけた後から汚されるイライラ。何度も否定的なことを思っていました。
子育ての大変さを毎日実感してましたね。。。

子育てはもう卒業します/垣谷美雨

  • 出版社 : 祥伝社 (2016/7/13)
  • 発売日 : 2016/7/13

こう育って欲しいという親心。
今の時代には少し古いかもしれないけど、ちょっと前の
世間一般の立派な子ども像、
世間が見本の子育て像。
世間一般の将来のエリートイメージ。
自分が叶わなかったものを子どもに託す。
受験
就職先
義理の家族との関係
お母さんの大変さが世間のイメージにのっとって描かれています。

まだまだこういうイメージは多く残っているかもしれません。
「子どものため」という割には
”世間”
”常識的に”
”自分が誇らしく思うため”
など子ども以外の要素をくっつけている。

本当の子育てって何だろう?
子育てって正解も不正解もないし、成功も失敗もない。
不正解、失敗と言ってしまったら、その子は不良品なの?

本当は子どもの存在のおかげで私の方が(親の方が)育てられているんだ。
親も未熟。それを見てどう生きていくかは、子ども自身が決めること。

口挟みたくなりますがね。。。それは子どもの方も同じかもしれません。