書評

ぼく モグラ キツネ 馬

ぼく モグラ キツネ 馬

世界中で100万人の心をつかんだ本。
2020年イギリスで一番読まれた本。

ぼく モグラ キツネ 馬/チャーリー・マッケジー

出版社:飛鳥新社
発売日:2021/3/18

本の頭から読みはじめるなんて、すごいね。
いきなり褒められる。

ぼく
モグラ
キツネ

未来が見えない不安な毎日を送っています。

今のお給料では生活がしんどくて、貯金どころか、生活費も払えません。
もう少ししたら幸せになれると思って信じていたのに、幸せが逃げていきました。
仕事は、、、好きでやってみた今の仕事、実はあんまり好きじゃなかったかもしれない。
転職はどこにしようか。でも、コロナで休業とか多いのに見つかるのかな。

孤独で不安でどうしようもない精神状態の時、

ふと

ぼく モグラ キツネ 馬

が目に入った。

ぺらぺらとページをめくってみると

私に向けてメッセージを送ってくれてるの?

ジーン。。。。。(´;ω;`)ウゥゥ

沁みる。

ふとした瞬間に手に取りたくなる。

ぼく モグラ キツネ 馬

会いたくなる。

毎日の気分でページを開いてみる。

今日の自分を応援してくれるメッセージに会えた。

ホッとしたよ。

これからは私も仲間に入れてね。

ぼく モグラ キツネ 馬 わたし

”いちばんのおもいちがいは”
”かんぺきじゃないといけないとおもうことだ”
=完璧じゃなくていいんだよ

”じぶんではどうにもならないと感じたときは・・・
・・・目の前にある大切なものをじっとみつめる”
=今、自分に置かれている状況で「大切だ」「幸せだ」と感じることはなんだろうか?
目の前で笑顔を見せてくれる大切な人
大好きなタオルケットにくるまって眠る毎日は幸せだ
誰にでも必ずある。

”こわがるなよ”
”かんがえてみて。おそれるこことがなければ、どこまでやれるのか”
”なにかがおきたときにどうふるまうか。それこそがオイラたちにあたえれているさいこうのじゆうってもんさ”
=まずは一歩。それでも怖いなら半歩。少しずつ進んでみよう。進んだ先に何がみえる?

ぼくも、モグラも、キツネも、馬も、私も。
それぞれ違う。出来ることも出来ないことも違う。
みんながみんな全部できるわけではない。

人間同士を比べると、できる・できないで劣等感がうまれたり、自信喪失になったりするけど
動物と比べると、心が軽くなる。

私は、動物に「ちゃんと話して説明して」なんて求めないし、動物から私に何かを求められることも、批判されることもない。
そんなの当り前だけど、でもそれは、ちゃんと頭の中で分かっているから。
鳥みたいに空を飛びたいと思っても、私は飛べない。
でも、それに対して鳥と比べて劣等感抱いたりはしない。
落ち込みもしないし、悩まない。
そう、ちゃんと分かってるから。

自分は自分。他人は他人。大切な人も私ではない。
それぞれのカテゴリーでいいじゃん。
並行して歩いて行けば。

川を渡るときは馬の背中に乗せてもらえばいい。
そう、出来る人に頼めばいい。
モグラが寒そうにしていたら、わたしが抱きしめてあげればいい。わたし、それくらいはできるよ。

そうやって、個々を尊重しながら、出来ることで誰かの助けになれればいいよね。
出来ないことは、助けてね。

”やがて、嵐はすぎさる”
”ぼくは、ぼくのままでいいってこと”
”じぶんの価値は、じぶんできめる”

”そしておぼえておくこと。
きみの存在は代わるものがなく、とても愛されていて、
この世界にはきみにしかできないことがある”